【新規事業】M&Aの分類

アイビーデザイナーズ代表 細野英之 です。

本日は、M&Aの分類についてお話します。

M&Aは買収する範囲や分野によって3つに分類されます。

・垂直型M&A

垂直統合型とも呼ばれます。現在実施している事業において、新たな製造技術や設備などのリソースを獲得するために上流企業を買収したり、製品の販売チャネルと獲得するために下流企業を買収するなどがあります。これは市場の内部化によるメリットを追求するものです。垂直統合で有名なユニクロは、コスト優位性の確保や市場ニーズへの短期的対応などのメリットを享受しています。

・水平型M&A

同一の市場内で競合し合う企業同士のM&Aです。大手石油会社の合併、銀行の合併などが有名です。事業規模を拡大することで規模の経済および範囲の経済の両方のメリットを享受できます。また敵対的買収においてもみられるものです。最近の日本では人口減少から薬局など生き残りのための水平型M&Aが多く見られるようになりました(競合他社をなくす敵対的買収ではなく救済的な友好的買収)。

・多角化M&A

現業と異なる成長分野への事業進出のために行われるものです。現業とリソースが共用できるなどの範囲の経済や事業ポートフォリオの観点からのリスク分散を目的に行われます。コングロマリット型多角化とも呼ばれます。稀に事業展開目的ではなく投機的目的で行われる場合もあります。

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