【新規事業】イノベーター理論とマーケティング⑤
アイビーデザイナーズ代表 細野英之 です。
「レイト・マジョリティおよびラガード」についてお話します。
レイト・マジョリティとは、新しいモノに対して消極的あるいは懐疑的な層のことです。ターゲット市場全体の34%を占めていると言われています。
レイト・マジョリティは、新製品の購買に対して非常に慎重あるいは関心が薄いため、新製品を採用している人が多くなり、世の中のスタンダードになったと感じたら購買の検討を始めます。
この層へ購買を働きかけるには、一定期間の特売、キャンペーンなど機能面よりも「価格面でのお得感で背中を押す」というのが効果的です。
ラガードとは、新しいモノに対して全く興味・関心を持っていない保守層のことです。ターゲット市場全体の16%を占めていると言われています。
この層に購買してもらうことは難しく、広告・営業費用からするとその投資対効果は小さいと言えます。梃子でも動かないからです。購買のタイミングは「既に保有しているモノの買い替えタイミング」が有効ですが、元の商品がまだ販売している場合、同じものを再購入する可能性も高いです。
同じものが今後はもう変えないという状況になるまで新しいモノは購入しないという層も少なからずあるのです。