【仕事力】運転資金の管理
アイビーデザイナーズ代表 細野英之 です。
本日は、運転資金管理についてお話します。
運転資金という言葉、聞いたことがあると思います。中小企業(スタートアップ含む)において債務不履行にならないようにするための大切な管理です。運転資金は下記の数式で表されます。
運転資金 = 棚卸資産 + 売上債権 ― 仕入債務
※棚卸資産:顧客に販売するための資産で「在庫」のことです。「商品や製品」、作りかけの「仕掛品」、製品を作るための「原材料」などが含まれます。
※売掛債権:商品の販売やサービス提供によって生じた、将来お金を受け取れる権利のことです(現金取引以外)。将来入金がなされるため流動資産として扱われます。
※仕入債務:商品やサービスを提供するために材料費などを仕入れた代金のうち、支払いが完了していない債務のことです(現金取引以外)。
棚卸資産と売上債権は「入金待ち」の状態で手許現金が減る方向、一方、仕入債務は支払猶予の状態で手許現金が増える方向となります。
運転資金はこれらの差分であり、支払わなければならない(支払猶予がない)費用に使用されます。
売上の変動や回転期間の変動により必要となる運転資金も変化していくため一定の管理が必要となるのです。