【新規事業】CSR

CSRは、Corporate Social Responsibility（企業の社会的責任）の略称です。CSRは、企業が利益追求のみならず、様々ステークフォルダー（利害関係者）との関係で企業としての行動規範を策定し、さらに社会や環境に対して責任を持ち、持続可能な社会の構築に寄与することを指すというものです。

具体的には、以下のような活動や取り組みがあります。

１．環境対策
　企業は事業活動が環境に与える影響を最小限に抑えるための取り組みを行います。例えば、地球温暖化を抑制することを目的とした省エネルギーや再生可能エネルギーの利用、環境負荷を低減することを目的とした廃棄物のリサイクル（３R）などがあります。

２．社会貢献
　企業は地球レベルあるいは地域レベルの社会課題に貢献するための活動を行います。例えば、地域の清掃活動、地域の福祉施設や医療施設への支援、教育や文化の支援、災害支援などがあります。

３．従業員の福利厚生と健康増進（健康経営）
　企業は従業員の働きやすい環境や福利厚生を提供することで、従業員の満足度や生産性を向上させます。例えば、定期健康診断、働き方改革の推進、健康管理支援、メンタルヘルス対策、パワハラ防止対策、安全な環境整備、各種教育・研修プログラムの提供などがあります。これにより従業員のエンゲージメントを高め、離職率低下や生産性向上を図ります。

４．サプライヤー管理
　企業の利害関係者であるサプライヤーやパートナーとの関係において、公正な取引条件や労働条件、人権の尊重、環境への配慮などを求めることで、サプライチェーン全体での健全性および持続可能性を追求します。

CSRは企業の社会的責任を果たすために重要な取り組みです。企業は利益追求だけでなく、社会や環境の利益も考慮しながら事業展開することで、社会的な信頼や持続的な成長を実現することができます。

新規事業開発も単に利益追求する時代ではなく、新規事業によってCSRを果たし、持続可能な社会づくりを推進していくことが求められます。