【マネジメント】自己認識力

自己認識力はほとんどの人にとって不足していますし、しかもそれを必要とも感じていないことが通常です。その結果、様々な場面でコンフリクトが発生しています。換言すると、相手がどのように自身を感じ取っているか、に対して無関心ということです。
例えば、交渉の場で相手に舐められないように強硬な姿勢をするというのがあります。威圧で何とかしようというやり方ですが、これは頭脳というより本能です。カスタマーハラスメントもこれに該当するでしょう。
では職場において、自己認識能力が不足しているとどのようなことが起こるでしょうか。
自己認識力のない同僚は周囲をイライラさせます。さらに組織のパフォーマンスを下げ、メンバー全員のストレス増加、モチベーション低下、離職率上昇につながる可能性があります。特に、上司が自己認識力が不足している場合、そのマイナス影響は大きなものとなります。上司の一方的な発言や指示に対して、部下は何も言いません。従って、職場の雰囲気は改善することはなく、常に組織の風通しは悪くなっていきます。一人ひとりの強みを最大限活かすというマネジメントからは程遠くなります。
では、どう対処すればよいのでしょうか。
心理的にやりにくい方法ですが、「会議を動画撮影して、振り返ること」です。自身の発言内容や声のトーン、相手の話の遮りなど、自身の恥ずかしい行為にショックを受けることができます。
ショックこそ効果の大きい治療方法です。