【仕事力】差額原価分析

アイビーデザイナーズ代表 細野英之 です。

本日は、差額原価分析についてお話します。

埋没原価が過去の原価であるのに対し、差額原価は未来の原価です。

意思決定とは「未来に対する決断」をすることです。すなわち、意思決定された後の未来に、実際の費用や収益が発生します。未来を決める意思決定をする際に、未来の原価を見積もるのが差額原価分析です。

具体的には下記の2つで構成されます。

・意思決定した結果、未来に実際に生じる追加費用(現金支出原価)
・意思決定した結果、断念することにした機会から得られたはずのキャッシュ・インフロー(機会原価)

意思決定する際、埋没原価は除外し、差額原価を見積もって、意思決定の材料にするのです。

※差額原価分析では、時間価値を考慮するもの、しないものがあります。設備投資の経済計算では考慮しますが、短期的な業務上の意思決定では考慮しないのが通例です。
※差額原価分析をする際は直接原価計算(変動費、固定費に分類する計算方法)を用います。固定費は埋没原価となりやすいためそれを明確化し除外するためです。また変動費の差額は差額原価となります。

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