【新規事業】バズワードは使わず説明する
アイビーデザイナーズ代表 細野英之 です。
本日は、新規事業開発においてよく耳にするバズワードについてお話します。
DX、AI、ビッグデータ、IoT、カスタマージャーニー、プラットフォーム、アジャイル、コンパクトシティ、スマートシティ、オープンイノベーション、共創(co-creation)、SDGs、パーパス経営など短期間の流行りバズワードが世の中には常に氾濫しています。
これらの言葉は組織のリーダーにとって非常に便利な言葉です。会社組織の部門名に使用してしまうことも多く見受けられます。このバズワード自体には価値はありませんが、株主や社員向けなど「先進的なことに取り組んでいる姿勢」を社内外に形式的に見せるには便利だからです。
更に組織のリーダーが旗振りするときバズワードが必ずしかも頻繁に用いられます。経営会議資料でもバズワードが躍ることもしばしばです。
正直、バズワードは思考停止言語で自己満足あるいは人を何となくその気にさせる便利なツールでしかありません。流行っているから乗り遅れないようにしないといけないというような圧力を簡単にかけることができる便利ツールです。相手に考えるきっかけを作ることも確かですが、売り込み等のために素人を騙すには便利なワードなのです。
バズワード自体には目的、価値創造の内容、具体的な戦略と実行計画など何もなく「バズワードを大声で唱えていても中身は空っぽ」なのです。これが思考停止言語と申し上げる理由です。
バズワードを使うなとは言いませんが、それに自己満足したらおしまいということはしっかり認識しなければなりません。自らを思考停止へ追いやる言語となりうるためです。
お薦めする方法は「バズワードを一切使用せずに、目的、価値創造の内容、具体的な戦略と実行計画」を説明することです。とにかく自他ともに思考停止へと誘引してしまう便利な言語は使用しないことです。
これが中身のある新規事業を設計計画することにつながっていきます。