【新規事業】「走りながら考える」の優劣
アイビーデザイナーズ代表 細野英之 です。
本日は、「走りながら考える」についてお話します。
このような発言は新規事業や新サービス開発をしているとき、よく聞くと思います。
アジャイル(【新規事業】アジャイルは手法に過ぎない | IB Designers (ib-designers.com))にも通じるところがありますが、結果や結論を出せる行動パターンとそうでない行動パターンがあります。
まず結果や結論を出せる「走りながら考える」というのは、「試行結果、分析、事実確認、考察、示唆、小結論」(【仕事力】根拠のある結論を出す | IB Designers (ib-designers.com))というセットで常に考え、これを繰り返し、進展している状態です。
何かを試行したら、このフローで進め、そこから何らかの洞察や結論を出していきます。
小結論に対して根拠が整理されているという小アウトプットを出しながら、適切にピボットしたり、修正しながら、本命の目標達成や結論に到達していくことが、「良い走りながら考える」というものです。
このような行動パターンの場合、成功という結果が出せる可能性やそのスピードも高まります。また「ノックアウト要因」を早期に発見して、断念した方がよいと確信をもって決断できます。
断念という結論も重要なアウトプットです。
一方、結果や結論を出せない「走りながら考える」というのは、「試行結果だけを積み上げていく」行動パターンです。
たくさん仕事をしていることに安心してしまい、結論を出すという「試行することの目的」意識が希薄になっている状態です。
この状態は進歩がありませんので、結論には到底至ることはできず、時間を無駄にしています。
「走りながら考える」ということは「具体的に何をするのか」を明確に意識していなければ時間の無駄になってしまいます。
走りながら考えるを実行する際、「試行結果、分析、事実確認、考察、示唆、小結論」のセットを積み上げ、着実に進展させていくことを意識しておく必要があるのです。