【トレンド】パーパス
アイビーデザイナーズ代表 細野英之 です。
本日は、最近流行っている「パーパス」について私の見解をお話します。
この言葉の解釈には幅があり、「志、存在意義」というのが多いでしょうか。
パーパスは直球的な意味は「目的」です。
パーパスという流行りのない何十年も前から(現在でも)私は下記のように定義づけています。
まず会社を創業するとき「社会的目的」があります。具体的には、このような「機能、使命」を社会が必要としていると確信している。だからその機能を実現し、使命を果たすことを目的に会社を創業する。
この使命の実践こそが会社創業の「目的(パーパス)」である。
しかしこの使命はまだ「仮説」である。創業時はすべて仮説である。
この使命が社会で必要とされ、その存在意義を社会から認められて、仮説が確認できたということになる。
またこの使命を具体的に実践する手段が「事業」である。
事業が成功するということは社会がその使命を必要としているという証である。
すなわち、パーパスは「志、存在意義」と訳されることがあるが、まず存在意義は異なると考える。
志はビジョンに近いものである。このようなビジョンを社会が求めているのではないか、という仮説であり、ビジョン実現をパーパスと呼ぶならそれも正しいと思う。
しかしビジョンはあくまでもありたい社会の姿であり、その会社の存在意義とは異なる。例えば、病気のない社会にしたい、というビジョンは正しい。しかしそのために「具体的に何をするのか」が会社の存在意義である。これが使命(ミッション)である。
会社にとってのパーパスとは社会的ビジョンの下層に位置するもので、もっと具体的なものである。すなわち、「その会社が果たすべき具体的な使命」というのが最も「近い」だろう。
私の結論としては、パーパスよりも日本語の方が適切に説明できる。パーパスは中間的なところにあり、曖昧であると思う。