【新規事業】新規事業開発での「あるある話」
アイビーデザイナーズ代表 細野英之 です。
本日は新規事業開発を開始した企業でよくあるパターンについてお話します。
まず自力で事業アイデアを出し、自力で事業化しようとします。具体的には新規事業開発部門やチームでブレインストーミングをします。あるいは事業部門全体でアイデア出しする場合もあります。しかしいいアイデア出てこない。継続してもアイデアは少なくなっていくばかりで枯渇し、事業検討するアイデアがなくなってしまいます。このようになってしまうと打つ手なしです。
次に他社の力や知識を活用して事業検討しようと考えます。所謂、協業検討です。具体的には、他社とブレインストーミングをしたり、多くの企業が参加するアイデアソン、ハッカソンに参加して良い事業アイデア創出を試みます。しかし次第にマンネリ化して飽きてきます。
次に協業ですが他社依存度が強くなるオープンイノベーションを活用して様々なスタートアップと協業検討をします。しかしスタートアップ側が事業の主役で自社の存在感弱く、稼ぎも小さいという課題に直面します。また自社スコープ内に常に魅力的なスタートアップが毎年生まれてはこないため、スタートアップ枯れとなっていきます。
最後に自らは事業をやらず出資のみとする完全他社依存のCVC(コーポレート ベンチャー キャピタル)をやります。自社の事業内容と関連性のある未上場企業に投資し、本業との相乗効果およびキャピタルゲインを得ることを目的として運営します(目利き力はついてきますが自ら事業を立ち上げる力には不十分)。
良いスタートアップがあれば買収、子会社化してゴール。他社事業を自社グループに取り込むだけで自ら事業創造はしません。但し、こちらも自社スコープ内に常に魅力的なスタートアップが毎年生まれては来ないためスタートアップ枯れになっていきます。
※スタートアップにマイナー出資し、協業検討するという中間形式もあります。
以上は最近の過去10年間に多くの大企業で流行ったものです。最初の自力でのブレインストーミング以外は「ゼロイチ事業創造」のプロセスではなく、既にある他社事業を活用して早期に自社事業を立ち上げる(取り込む)ことを目的としたアプローチとなります。GAFAMTのようなゼロイチ事業によるイノベーション実現を目的とした方法ではありません。
自社で「自力でゼロイチ事業を創造したい」場合は当社メソッドを使えば出来るようになります。