【新規事業】多数決は禁物
アイビーデザイナーズ代表 細野英之 です。
本日は「新規事業のおける多数決」についてお話します。
会社で新規事業開発を開始しようとして新たな組織をつくり、新規事業タスクフォースなどで見られるものです。まずメンバー全員でビジネスアイデアをブレスト等で出した後、当然すべては出来ないため多数決で絞り込むということがあります。
正直これはナンセンスです。理由は情報の非対称性が存在するからです。
多数決は公平であり、公平が良い意思決定であると考えるのは事業成功の観点からは全くの誤りです。
事業の意思決定とはそのような軽いものではありません。民主主義的発想では成功しません。民主主義的発想では「平凡なアイデア」しか選ばれません。
正しくは満場一致となるまで議論を尽くして意思決定する、です。なぜそのアイデアを良いと思うのか、理由を説明する必要があります。説明できなければその場で結論を出さず、リサーチなどして「良いアイデア」である裏付けをする必要があります。
多数決は「思考停止状態での行動」です。安易に思考を停止させて楽な意思決定をしてはなりません。多数決という数で決めるのではなく、議論を尽くし、全員納得して意思決定するのです。