【新規事業】損益分岐点分析
アイビーデザイナーズ代表 細野英之 です。
本日は、損益分岐点分析についてお話します。
損益分岐点分析は売上高(Volume)の変化に伴う利益(Profit)と費用(Cost)の変化に関する分析手法のことです。頭文字をとって CVP分析 とも呼ばれ、利益計画、販売数目標設定、売上計画、コスト削減検討、ビジネスモデル見直しなどに用います。 例えば、黒字にするにはどれだけ販売数を確保しなければならないのか、黒字化しやすい収支構造にするにはどのパラメータを変更出来うるか、などこの分析だけで様々な改善要素や目標設定が可能になります。
新規事業では売上だけでなく「早期黒字化」「利益率向上」が求められますのでビジネスモデルを考案する度に損益分岐点分析をしてその収支構造の更なる改善を検討していくことになります。
<参考>
CVP分析についてもう少し詳細を解説しておきます。
CVP分析を実施する際には以下の4つの仮定をおきます。
・販売価格は販売数に関係なく一定とする
・原価は変動費と固定費に分類し、変動費単価と固定費総額は販売数量と関係なく一定とする
・複数製品を扱う場合、セールスミックスは一定とする
(販売量比率を一定にする方法、売上高比率を一定にする方法などがある)
・生産量と販売数は等しいとする
現実的にはこのようなことはあり得ないため、CVP分析は簡便なシミュレーションであることを認識して使用すべきです。しかし便利なツールであることに変わりありません。