【新規事業】M&Aの手法

アイビーデザイナーズ代表 細野英之 です。

本日は、M&Aの主な手法についてお話します。

  • TOB(株式公開買付)

よくニュースで報じられる手法です。ターゲット企業の経営権をに握るために新聞やホームページ等に希望株数や買付価格を公表し、一定期間内に不特定多数の株主から市場を通さず直接株式を買い集める手法です。事前に希望株数と買付価格(プレミアムを20~30%上乗せする)を事前に自社で決めているため、想定した資金の範囲で買収を行うことが出来るメリットがあります。

  • LBO(レバレッジドバイアウト)

株式の買い付けに必要な多額の資金を被買収企業の資産や将来のキャッシュフロー(シナジーキャッシュフロー)を担保にした負債で資金調達して買収を行う手法です。買収のために必要な資金がなくても買収することができますが、買収後の存続企業に多額の負債が残り財務リスクが増大します。それをもってしても負債返済の見込みが立つ場合に実施されます。

  • MBO(マネジメント・バイアウト)

ニュースにはなりにくいですが、よく見られる手法です。企業の経営者や事業部門の責任者などが、その企業や事業部門を買収して別の会社にすることです。以下の長所があります。

「買収する側(当該事業を実施あるいは監督していた経営者や事業部門の責任者)にとっては今まで事業を実施してきた実績があり知識やノウハウが蓄積されており、失敗するリスクが小さい」

企業の経営者や部門責任者は買収のための資金がないですが、このように将来キャッシュフローの蓋然性が高いためLBOを利用することが多いです。

尚、売り側にとっては本業と関連性の低い事業を売却することで選択と集中を進めることが出来ます。

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