【仕事力】短所を長所に言い換える

アイビーデザイナーズ代表 細野英之 です。

本日は「短所を長所に言い換える」についてお話します。

他人や自分を評価するとき、長所より短所に意識が強い傾向があり、それを直す、克服する、顕在化しないように注意するという上司などからの助言が多かったのではないでしょうか。

最近は短所より長所を伸ばすことで短所の部分をカバーするという方向にもなっていますが、相変わらず「短所」と決めつけた部分は「良くないこと」として放置されています。

本当に短所は短所なのでしょうか。短所と言われている性格などが実は長所であることが多く観察されています。例えば、「口数の少ない人は営業に向かない」と一般的に思われています。

すなわち「口数か少ない → 活動的でない → 押しが弱い → 営業に向かない」という否定的ロジックによる結論です。

しかし様々な営業に関する書籍や実際の営業現場を見ていて、口数が少ない人でも営業トップ成績を上げていることがあります。これはどういうことなのでしょうか。経験上から恐らく、

「口数が少ない → 謙虚 → 相手の気持ちを大切にする → 相手の意見を受け止める → 信頼される → 顧客より色々と相談を受ける → 営業成果につながる」ということが起きているのだと思います(肯定的ロジック)。

営業で大切なことは「信頼関係の構築と提案力」です。

相手の意見をしっかり受け止め、色々と相談されるようになればその顧客ニーズにマッチした提案がしやすくなりますし、信頼できる営業パーソンから顧客は買いたいと考えます。結果、営業成績が高くなる。長期的にはこちらが財産として残っていきます。

営業の瞬発力も会社にとっては大事な時期があることも事実(ローンチ直後など)ですが、それが営業のすべてではないのです。

以上のように自身、他者を肯定的に受け止める方法として、短所を一旦認めた上で、次にその短所を長所に言い換えてみる。短所を消すのではなく、短所と世間で言われているところが長所となることを確認して生きていく意識をつける。これにより自身の全体(従来言われている長所と短所の両方)を活かしていけると思います。短所を消すのではなく、長所化して前向きに活用するのです。


もうひとつの例を挙げておきます。「外交的」と「内向的」があります。一般的には外交的の人の方が成功すると言われています。しかし様々な書籍やTED等で内向的な人も多く成功しているという事例が紹介されています。


「内向的 → 感受性が高い → 人より多くの情報を感じ取れる → 多くの情報から物事を深く考えている → 時々の発言は示唆に富む → 突発的な浅はかな行動をしない → 信頼される」というような流れがあるでしょう。

タイバーシティ(多様性)という言葉が企業において盛んになっており、各人の個性や多様な価値観を尊重することでイノベーションなどより良い社会や事業を作っていこうと言われています。

ここで申し上げたいことは、「自身の中にも多様性」があり、それを認識・前向きに活用していけるように「短所と思っている点を長所に言い換えて」欲しいと思います。そうすれば自身のすべてが長所になり自己肯定感が高まり幸福感が増します。

心理カウンセラーはそのようなことを仕事にしていますが、これをご自身でやれるようになるとご自身も楽になりますし、周囲の友人、家族、同僚、仕事メンバー、部下など大切な人の心を救ってあげることができるカウンセラー的役割も担えるようになると思うからです。そしてお互いを尊重し合える関係に育っていきます。

自身や人を活かすとは長所だけ活かすのではなく、短所と言われているところをも長所化し更に活かすことだと思います。長所、短所はそもそも人が決める曖昧なものなのですから常識に囚われてはいけません。新規事業の常識を覆すという発想と同じです。

このような細かな部分の意識変革から新規事業創出のご支援をさせて頂きます。(サービス内容 | IB Designers (ib-designers.com)

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