【新規事業】秀逸な命名がトレンドをつくる

アイビーデザイナーズ代表 細野英之 です。

本日は、「秀逸な命名がトレンドをつくる」についてお話します。

創業社長の方々は「社名」を考えるとき、様々な想いを込めて作られていると思います。それは「ブランドを意識したというよりは、会社設立の想いであったり、ミッションを表現した名前」が多いのではないでしょうか。

社名は真剣に考えますが、商品やサービス名はあまり意識していないということ多いのではないでしょうか。

「おーいお茶」や缶コーヒーの「BOSS」は商品名を変更した後、大幅に売上が向上したことは有名な話で、商品やサービスに対する命名は認知度を高めるという意味で非常に重要であることは周知のことです。

命名とブランドという相関については皆さまがご存じの通りですが、ここでは更にその先のトレンドまでお話したいと思います。

記事フェーズフリー(【トレンド】フェーズフリー | IB Designers (ib-designers.com))の例で説明します。

フェーズフリーはある企業の商品名ではありません。よってブランド名ではありません。フェーズフリーという命名がなされる前からそれに該当する商品、サービスは存在していました。

例えば、PHVです。環境面を訴求したハイブリッド自動車に充電・給電機能を加えて災害時でも家などへ給電できるというものです。まさにフェーズフリー商品です。

更に前に存在していましたが、セキスイハイムの太陽光発電も環境によく電気代も節約できるのが通常時ですが、停電時には発電した電気を自家消費できるという機能を備えています。これもフェーズフリー商品です。

このようにフェーズフリーという概念は既に存在していた商品を「一般的なコンセプト」として表現したものと言えると思います。

一般的なコンセプトは企業の商品名と異なり、社会的意味を表現したものであるため「社会トレンド」になりやすいのです。

すなわち、企業が自社の商品販売を大幅に伸ばしていきたいとき、

「商品名」+「一般的コンセプト名」=「ブランド認知度向上」+「社会トレンド化」=大幅売上向上

という数式をイメージした戦略を立てることが更に有効であるということがここで一番申し上げたいことです。

会社名だけでなく、良いことをやっている事実に秀逸な命名をして、取り組みを見える化し、ブランド化し、トレンド化する。換言すると、このような取り組みを「総称として命名」することで、その取り組みを見える化し、広く認知させ、ブランド化あるいはトレンド化する。

そうすると、自社で今までやってきたことをブームにすることができ、さらにそれが世の中で当たり前になれば定着し、自社の売上げが安定する。自社の商品、サービスを社会的なコンセプトに言い換えることによりその社会的価値が明確となり訴求力も高まることでしょう。

もう一つの例を示します。スティーブ・ジョブズの「iPhone」です。

「商品名」+「一般的コンセプト」=「iPhone」+「スマートフォン」=「iPhone」+「社会トレンド化」= 大幅売上

となっています。

尚、社会トレンド化した後に商品参入してきた場合は、

「フォロワー商品名」+「社会トレンド化済み」= 売上向上(但し、レッドオーシャン)

フォロワー商品としては、OSとしてアンドロイドを搭載した各メーカーが製造したスマートフォン。

以上より、先の数式で説明すると、社会トレンドは新しく新市場が生まれるためフォロワーでもその成長の中で売上を確保することが出来ます。しかし、最初に「商品名」+「社会トレンドづくり」をしたアップルが圧倒的に大きな売上を上げています。その理由はこれ以外にもありますが、別の記事でお話します。

さて官庁は「命名」が上手いと思います。「骨太の〇〇政策」というキーワードはどこの自治体でも使用していますし、企業の経営企画でも多用されています。

まさにトレンドとなっています。これも具体的な商品名ではなく「一般的なもの」への命名です。

キャッチフレーズ等は広告代理店の仕事と考えていらっしゃる方も多いと思いますが、自身でも考えることは当然出来ます。

しかし最初から独力ではやはり秀逸な名称は浮かびませんので、世の中でトレンドとなっている名称、ヒット商品名などを調べて頭を柔らかくすると効果的です。

最後に繰り返しますが

「商品名」+「一般的コンセプト名」=「ブランド認知度向上」+「社会トレンド化」= 大幅売上向上

です。

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